サカナクションの新曲を聞いて考え始めたこと。
はじめまして。
自己紹介とかすべきなのかわからないけれど、今じゃないなと思うので自己紹介は割愛。興味がある人は今後の記事を見て筆者の人格を再構築してみてください。
サカナクションが好きで、最近新曲が出たという事で聴いています。
やはりサカナクションワールドがしっかり出てて、相変わらず最高だなサカナ!という気持ちで聴いてますね。最高だ。
と考えてたんだけど、感想に関して「サカナ最高だな」しか言ってないんですよね。
そう、感想を言語化できていないのではないのかと。
普段からどうだべか、と思って立ち返ってみる。
うーん、おいしいごはん、おいしいお酒、好みの絵画や彫刻、映画を見たときに感じるものって割と言語化、、、できているかどうかはわからないけど、「最高だ」の一言で終わったりはしてないんですよね。
深みやら情景やら質感やら雰囲気やらフェティシズムやらを感じてそれを言葉で多少なりとも語っている。そんな気がする。するだけ?
でも音楽って自分にとって一番長い時間触れているアートで、一番初めに触れたアートで。
幼少期からヴァイオリンを習い、両親も昔はアマチュアのオーケストラ団員で。なんなら妻もチェロ弾きで。
聴けばモーツァルトがよい、ベートーヴェンがよい、シベリウスがよい、ファリャがよい、そういう「よい」という感想を残すことはできる。
クラシックでライトモティーフを用いた楽曲ならばそのモティーフを元にコメントを残せるけど、それ以上いう事ができない。
ううーん、いいものだ、好みだ、と感じていることは確かなのに、分析ができぬ。自分自身の分析ができてないのか、曲をのモノの分析ができてないのかもわからぬ。ぐぬぬ。
そこでちょっと視点を変えてみたい。最近「センス」というものがなんなのか考えることがよくある。わりと漠然とした概念だ。
どう考えてるかは話がずれるので割愛するけど(また割愛か)、センスは「感じるもの」であるという結論が自分の中で出ている。今のところの最有力説。感じることができないとたぶんセンスがあるものを作れない。
じゃあセンスってなんなんだ?と考える。
そして思ったのは「それが持つニュアンスにいいと思うこと」ではないかと。
立ち返ってみる。音楽の感想をどうしたら言語化できるのか?
センスの事を考えながら音楽を聴く。
すると、音の動き、メロディーライン、間の取り方、強弱、声質、そういったものに「センス」を見つけはじめた。「いいとおもうけどよくわってないもの」に「センス」という名前がついた。
なにがどういい?と聞かれると、うーん、自分の感性的にその音楽に含まれているニュアンスがよく合う、という表現にしかならないんだけど。でもセンスを感じるものを語るのに必ずしも高説ぶって語る必要もないのだ。いいものはいい。センスはセンス。
でもこれで、ただ漠然とした「あ、いいな」というもののなかにある「センス」を拾い上げて「センスのあるもの」という名前でそれの持つニュアンスをコレクションしていく作業が可能になったわけだ。
だから、いいな、と感じたけど言語化できないものはもう一度聴いてみて、ちりばめられた「センス」を拾い上げていきたいなって思ってます。
以上!
サカナクション最高!